匿名希望さん 女性 51歳
質問者様が、今回ご相談となった御相手様と私との年齢は同じくらいでしょうか?時代背景などを鑑みてみました。
10代の事、TVばかり見たら馬鹿になると制限しながらも、母自身が「冝保愛子」さんの出演するTV番組を熱心に良く観ていたことが印象的でした。
wikiによれば、
1980年代にテレビで稀代の霊能者として一躍注目を浴び、著書も多数出版されベストセラーも多数存在した。
霊視能力があるとして多数の信望者を生み人気を集めた一方、その能力についての真贋論争も話題となった。
この時代を日本の歴史と重ねると
1954年から1973年にかけて経済は高度経済成長であり、経済成長の犠牲としては四大公害病などの公害病が発生。
1973年にはオイルショックで、石油製品が無くなるという大混乱勃発し、続いて1985年には、1ドル240円前後から120円台となり国内の輸出産業が大打撃を受ける。
政府は円高による不況を回避する為に低金利政策を実施するが、それが裏目となり株・不動産が高騰する事になる。(土地神話の誕生) こうして1986年から1991年迄、バブル景気(実体のない好景気)が到来する事となる。
同時並行でスピチュアル世界では、世紀末信仰?となるのか、この世が終わるという「ノストラダムス大予言」大流行。
この時期の、主な政策としては国民所得倍増計画、消費税の導入や三公社の民営化、環境庁の設置(地球温暖化不安による)
昭和天皇の死去に伴い平成へと時代は移っていく中で
1991年は湾岸戦争、総量規制や消費税などでバブルが崩壊して失われた10年は→(失われた20年)となる。
政府による金融ビッグバン、IT関連企業の台頭によるITバブル、ライブドア・ショックが発生したのも1990年代後半の事。
1992年花の3人トリオアイドルの桜田淳子氏は統一教会で合同結婚式参加し信仰で結婚相手を選ぶ。2001年には9.11事件。
2007年~ アメリカのサブプライムローンでリーマン・ショックが発生して世界金融危機となる。
2012年12月~ 自民党のアベノミクスの経済政策が期待されも
政府の主な政策としては消費税5%(10%へ)、PKO協力法(自衛隊のカンボジア・イラク派遣)、周辺事態法、郵政民営化、事業仕分け、エコカー減税、自動車NOx・PM法など。
別件、日本人の平均寿命(死亡年齢)はと言えば
1947年当時 男性50歳 女性53歳 戦後2年目
1965年当時 男性65歳 女性70歳 現在50歳 戦後20年
1989年当時 男性75歳 女性83歳 現在26歳 戦後45年
2014年当時 男性80歳 女性87歳 つい2年前 戦後70年
戦後20年位までは、戦中戦後の時代背景もあり、20代30代は子育てと親の介護に追われながらも社会生活としては、定年の55歳の後には、人生を終え、みまかわれていた。
しかし戦後20年以降、寿命は延びる一方で、戦前とは違う社会不安に翻弄されてながらも個人主義・核家族化は進行。
1980年代からの、心霊ブームというか スピリチュアルブームは多分、自分自身の心も思いや、「ヒトの魂・心はいったいどこから生まれ何処へ帰っていくのだろう」という、自然回帰への欲求そのものだったのかなあと。
○ウムの事件も1990年後半でしたよね。。。
超難関有名大学の方や医師免許などを持つ科学者さえ、生きるよすがを求めて、宗教へと深みにはまっていった。
戦中戦後は、直系家族以外の法事ごとも、自宅で生まれ自宅で死に、ご近所と檀家のお坊さんの説法や法話などの地域ぐるみで冠婚葬祭があり、例え村八分に逢おうとも皆で野辺送りしていたコミュニティもあったが、集団就職以後の→核家族化→団塊の世代以降にはあった、日本古来からの慣習は根こそぎ壊れて行き、現代にはその代わりの受け皿がない。
高層マンションや集合住宅などでは、事件が起きても、隣にどんな人間が住んでどんな暮らしぶりかさえも解らない。
これからの未来や将来のこと、人生の不安、孤立化した人間の想いを受け止めてくれる代替え品の代わりが、何チャラの母などの占いであったり、スピチュアルなことだったりするのではないでしょうか?
傾倒の度合いも、悩めるものは藁にも縋るのでしょうし
自分は自分という方は、我が道を進んで行けるのだろうと
本来の信仰の自由は、残された遺族の為に、人が人らしく生きて行くためには心の拠所として尊重すべきことかと思います。
だけど、信仰のそれが先祖代々の家系の祀りごと範疇とは余りにもかけ離れて仕舞ったり、生活のペースがそこ中心になってしまうと、やはり心身の部分でのアンバランスの心配を考える範囲になるのかと思います。
政治と宗教の話はするなとは、全くその通りで、その人その人の生き方の価値観の問題でもあり難しい問題ですね。