匿名希望さん 女性 41歳
とても興味深いテーマでしたので、女性ですが回答させて下さい。
アラフォー男女の未婚率が急激に高くなった背景。
個人的には主に2つの理由があると思います。
1)「家」という概念の稀薄化
少なくとも私の親世代では、長男と結婚するというのはイコール相手の家に入り親と同居するという事でしたし、姉妹のみであれば長女はお婿さんを迎えるのが普通だったと思います。
その後まず、男性の大学進学率が上昇します。
(高度成長期に高卒で就職していった方達の「これからの時代は大学くらいは行っておかないと」という考えのものだと思います)
進学率の上昇は、家を継ぐであろう長男も含めて、実家から離れるケースが増えることを意味します。
そして彼らはそのまま都市部で就職をする。
ここで、核家族の土壌が出来上がります。
元々「金の卵」と呼ばれて地方から上京してきた親世代は、親(家)の呪縛を離れた最初の世代ですから、それを咎める術はありません。
親と離れて暮らす事、また祖父母が身近にいないということは、それまで「当たり前」とされていた結婚や出産のプレッシャー、物理的に軽くなったのだと思います。
(実際今でも都市部と地方にはこのあたりの状況に乖離があると思います)
たかだか50年かそこらで、ここまで「家」や「親との同居」を否定する感覚が広がったのは、わりとすごいことなんじゃないかと、個人的には思ってます。
2)女性の社会進出
女性の4年制大学の進学率半数超え、雇用法の改正。
ここで注目すべきなのは
「優秀な女性が会社でバリバリにキャリアウーマンとしてやっていけるようになった」
という事では無いと思います。
「自分一人を食べさせていくのには困らないそこそこ仕事ができる女性」という層が出来上がった、のです。
ご相談者様は「バリバリのキャリアウーマンはもともと対象外」との事ですので、困惑されていう対象の方達というのは、この層なのではないかと思います。
この層で未婚であれば、当然バリバリのキャリアウーマンを否定しません。
「そこそこ」とは云え、20年前後仕事をしてきたわけですから、その経験や価値観を否定して
「やっぱり男性を立てて一歩引いて結婚するのが幸せ」
とは思えないと思うのです。
未婚アラフォー世代がどうなのか?
というふうに一般化するのは難しいのですが、概念的にはこんな感じかな?と思っています。
以上長文失礼致しました。