匿名希望さん 男性 57歳
このような男性は、他の回答者の方が言われている「サイコパス」つまり「反社会性人格障害」とはちがいます。
サイコパスとは他人に対して残虐な行為も平気ですることができるレベルの人のことです。アメリカで時々起こる「連続殺人事件の犯人」などがそうです。
相談者さんが言われていりような人物は、どちらか言うと「自己愛性人格障害」に近いのではないかと思います。
そのような人物の餌食にならないようにするには、その人物の言動や行動に幾つか注意を払うべき点があると思います。
1.常に自分を評価することを他人に求めていないか?
2.自分が期待する評価が得られない場合は、相手を敵視したり、排除しようとしていないか?
3.自分の仕事や仕事上での業績を過大に評価していないか?
4.自分が特別な存在であると思っていないか、またそのように扱われるべきと考えていないか?
5.何事も他人や環境の責任に転嫁していないか?
などが見分けるポイントかなと思います。
そして不幸にもそのような人物と接しなければならなくなった人が取るべき態度は、
1.その人物との関係を完全に断ち切る
2.自分の自尊心を高く、安定して保つように努力する。
心理学でいう自尊心は「自惚れ」や「傲慢、横柄な態度」とはちがいます。
自尊心とは「自分は不完全な人間だが、十分価値のある存在と自分で認め、受け入れ、適度に自分自身を愛する気持ち」のことです。他人の評価は全く関係ありません。つまり、相対評価ではなく、絶対評価です。
自尊心を高く、安定して保つには
(A)自分の感情や欲求を感じ取れるようになる
(B)その感じ取った感情や欲求を素直に相手に伝える
あくまで言葉で伝えるのであって、切れたり、暴力に訴える
のではありません。
簡単に言うと「嫌なことは嫌、できないことはできない」と勇気をもって伝え、少しもその自分の行動に罪悪感などを持たないことです。つまり、自分の人間として大切にされるべき権利を自分でしっかりと守り抜くということになります。
さらに言うならば「自分の人生の主人公は自分自身以外はありえない」と自覚して生きることです。
他人の人生に相乗りしたり、自分の人生を他人任せににして生きている限り、真の自尊心は得られないと思います。
抽象的な表現ばかりで十分伝わったかどうか不安ですし、これが相談者さんの求めている回答かどうかもわかりませんが、一回答者の意見として扱って頂ければ幸いです。