amyさん 女性 36歳
私の理想のカップルは、私の両親です。愛を込めて、あえて、パパ、ママと普段呼んでいるように書かせて頂きます。
ママのおばあちゃんの教え、というほどでもないですが、
『旦那さんのことは、悪く言わない』です。
ママは、姉二人、兄一人、ママの4人姉兄妹だったので、うちには、お婿さんが、パパを入れて3人います。
昔から、おばあちゃんは、ママに、
『勉強しなかったら、お父さんみたいになっちゃうゎょ!なんて言う奥さんがいるけど、とんでもない!そんなお父さんを選んだのは、自分だし、そうであれば、それなりの人と結婚した。夫婦は鏡なんだから』と。
うちのお婿さんたちは、元々みんな、デキるオトコたちではありましたが(笑)
私が高校の時に、ママのお母さんが、脳梗塞で倒れ、半身不随になっても、3姉妹で、交代でおばあちゃんにを引き取り、それに嫌な顔することなかった、お婿さんたち。
その頃、ママは、土日の出勤がある仕事をしていました。
おばあちゃんが、うちに来ている週末も、ママはもちろん仕事でしたが、土日休みのパパは、おばあちゃんの手を引いて、近所をお散歩して、喫茶店で、ケーキを食べて、おばあちゃんの相手をしてくれていたそうです。
当時、私は、知りませんでした。
今年の6月から、パパのお父さんが具合が悪くなり、先月亡くなりました。
最初に入院した時から、看護婦さんを困らせる、困った入院患者のおじいちゃんでしたが、ママが私に、話したことが、あぁ、この夫婦、素敵だな、と思える言葉でした。
『自分の母(おばあちゃんのこと)に、パパは、とても良くしてくれたから、パパの両親に何かあった時は、長男の嫁だから、ということでもなく、パパの両親のためということでもなく、パパのために、おじいちゃんと、おばあちゃんの面倒をみることの覚悟をしていた』と。
誰のためでもない、パパのために。
ママは、仕事をしながら、毎日おじいちゃんの病院に行き、最後の方は、私たちは、おじいちゃんの言葉がほとんど理解できなかったのを、ママが一番理解できるぐらい、ママは、おじいちゃんをよく看ていました。
妹の結婚の時も。。。
きちんとお付き合いをしていた、妹の彼に、パパは、結婚には反対しないけれど、成人式は、うちから出したい、と、言った、数か月後のこと、高校を卒業してすぐの妹は、妊娠をしました。
妹が、まだ18であること以外にも、色々な理由で、今回は、赤ちゃんは諦めて欲しい、と、パパとママの間では、話が決まっていたそうです。
赤ちゃんを諦めて欲しい、と、誰が妹に話すのか。
パパは、『意思の強い子だから、家を飛び出してでも、産むというだろう。本当にそうなった時、結局、娘は、ママを頼ることになるだろうから、パパが憎まれ役になる』と思っていて、
ママは、『やっぱり、彼女は産むと言うだろう。それをパパが話して、娘がパパを憎むなんて、考えられない。ママが憎まれ役になる』と思っていたそうです。
結局、ママが話しました。
でも、その時の彼とそのまま、幸せに結婚し、今は、3児の母です。
小さい頃から、消しゴム一つ買ってもらった時に、ママに、ありがとう、と言うと、必ず、『これは、パパが毎日一生懸命働いてくれてるから買えるのょ。帰ったら、パパにありがとうしてね。』と、言われて育ちました。
そのママの言葉が、私たちが、パパを尊敬する根底にあります。
こんなにお互いのことを想いあっているカップルは、私の理想です。
ママが、パパのことを悪く言うのを聞いたことがありません。もちろん、パパがママのことを悪く言うこともありません。
いつも、ママはパパに感謝していて、ママは、自分で、『パパみたいな旦那さんで、本当に幸せ』と言っています。
そんな素敵な旦那さんに選ばれたママも、本当に素敵なんです。
おばあちゃんの言っていた、夫婦は鏡。やっぱり、素敵な人は、素敵な人を選ぶんですね。
私の理想の旦那さんはパパです。
私の理想の奥さん像、母親像は、ママです。
こんな素敵なカップルを、近すぎるところでみて、婚期遅れています(笑)
いまだに、結婚記念日とママのお誕生日は、二人で、旅行に出かけています。
本当に、理想のカップルです!