モモさん 女性 32歳
辞書で引くと「優しい」は、情がこまやかで人に対して思いやりが持てる事とあります。
まず、情がこまやかなら自分で自分の事を「優しい」と表記するのに ためらいを持つ気がします。
相手が見た時の感情を慮るからです。そして判断させる選択肢を奪うからです。断定は、避ける気がします。
他人を思いやれる…。
これは ある意味、自分に余裕があり 尚 責任を負う心づもりがないと 難しい行為です。
私が思うに、一般的に出回っている優しさは 無責任なものが多いです。
ただの自己満足だったり、自己顕示欲のあらわれだったり。優柔不断も然別(しかり)。
相手に合わせるのは 自分が楽だから。
優しくした方が自分に有利に働くから。
突き詰めると 動機はかなり不純だったりします。
自己都合からくるものなら、本当の優しさには該当しないですよね。
相手の為に、どれだけ自分を犠牲にできるか。
中途半端で投げ出すのなら、優しいとは 言えない。
「優しい」のもう一つの意味で、穏やかやたおやか、美しいなどの雰囲気をあらわすものもあります。
これは、存在だけで他者の善意を引き出す才能の事です。
悪意や欲がとことん抜けてる人でないと、こういった存在には なり得ない。
優しさを掲げる人も、優しさを求める人も、ご自分が何を題材にしているか よくお考えになってから言葉にした方がよいと思われます。
よく考えてみれば、それは優しさじゃない可能性は高いです。
「優しい」。この一言は誤解を招きやすい言葉です。誤解から始めても 自分や相手を理解する事は 難しいです。