匿名希望さん 女性 45歳
こんばんは。
私はご相談者さんのお気持ちを勝手に想像して、とても共感できるように思いました。
まず、無口なのと、こちらからの問いかけに言葉が返ってこないのとでは、かなり意味が違うと思います。
悩みやトラブルを相談して、「そうなんだ。」、「大変だね。」しか返ってこなかったら、仮に心からあなたを案じていたとしても、まるで他人事のように聞こえてしまうし、すごく物足りない気持ちになるのはわかります。
恋人や夫は自分にとって一番の存在になるべき人です。
相談するならまず彼です。
だけど、その人からそんな答えしか返ってこなかったら、やるせないし、心もとなくなると思います。
同じ短い言葉でも、「辛かったな。大丈夫、いざとなったら俺がいるじゃないか。」だったら違いますよね。
これだって二言、三言です。
「大丈夫だ。」ってたった一言でも、ぎゅっと抱きしめてくれるとか、本当に大丈夫な気がするようなまなざしが注がれたりとか、言葉以上の何かがあれば、相談者さんもこんなに不安にならないように思います。
言葉の少なさを埋める何かがないことが、相談者さんのもやもやなのではないでしょうか?
言葉って大切ですよ。
私は離婚経験者ですが、いくつかある離婚理由のひとつが言葉でした。
私の夫はプライベート、つまりは私に対しては挨拶をしない人でした。
「おはよう。」、「いってきます。」、「ただいま。」、「おやすみ。」・・・結婚生活で言われた記憶が殆どないんです。
私は挨拶、礼儀については、ものすごく厳しくしつけられたのですが、彼はそうではなく、仕事や他人に対してはすごくフレンドリーなのですが、身内に対しては、「言わなくてもわかるだろう。」という人でした。
バブル絶頂期でお互い忙しくて、帰宅したら寝るだけ、休日も別々、挨拶くらいしないと会話がないような生活なのに、「恥ずかしいから。」と言って頑として言おうとしませんでした。
それで何度も喧嘩しました。
「ねぇ、おやすみって言ってよ。」と、馬鹿みたいにこだわる私の横で、でも、当時の私にはすごくすごく大切な一言だったのですが、彼はぐーぐー寝てしまう人でした。
会話がない、かみ合わないとことは、感覚がかみ合わない、悲しい、辛いと思うことがずれている、ということにつながることがあります。
私は彼の親戚づきあいでとても苦労したのですが、いくら言葉を尽くして彼に訴えても、「お前がどうしてそんなに辛いのかわからない。」と言われたときに、ものすごく孤独、絶望を感じました。
もうひとつ、相談者さんがその彼を思いきれないのは、「嫌なところがないから。」なのじゃないですか?
相談者さんは男性のストライクゾーンが広いというか、悪いところより良いところを見る、好きというほどの強い気持ちがなくても、嫌なところがひとつもないことも大事に思っている・・・そんな風に想像しています。
↑これは私の勝手な憶測なので的外れだったら申し訳ないのですが、もし当たっていたら、これはこれで、大事な判断基準だと思います。
正直、相談者さんはまだまだ若いので、そんなに寛容でなくても候補の男性は現れるように思います。
ですが、私は嫌なところがないって、すごく貴重に思っています。
サイトでもリアルでも色々な出会いがありましたが、好きなところがあっても、う~んと悩むような、私にとっては重大な欠点が相手にある、好きなところを見つける前に、どうしても嫌なところが前面に出てきてしまう・・・結構、そういうことがありました。
加点で見るか、減点で見るか、かなぁ、と。
相談者さんは色々な男性との出会いを通して、嫌なところがないということは結構ポイントが高い、そういう価値観を持つに至る経験があったのかな、と思いました。
何が大切かは人それぞれです。
彼は悪い人ではないし、誠実な男性なのだとも思います。
でも、悪い人ではないから好きになれるわけでもないし、どうしようもない男性でも好きになることもありますよね。
自分の価値観を周りが理解してくれるとは限らないけれど、パートナーがあなたの喜び、悲しみに共感してくれる人かどうかは、とても大事だと思います。
一生添い遂げる、世の中の全てが敵にまわっても、絶対にあなたの味方でいてもらう人なのですから。