匿名希望さん 男性 49歳
「決して、男性が払うのが当たり前の態度をとっては、いけません」というのは、「男性が払うのは当たり前だけど、それを態度に表してはいけません」ということですよね。
大抵の女性は、嘘でも本当でも「男性が払うのが当たり前だとは思っていません」と書くものですが、太美さんはある意味正直です。
しかし、思ってもいないことを態度で表すというのは、どこかで必ず無理が出るものです。「当たり前の態度をとってはいけない、とってはいけない」と思えば思うほど、「当たり前だ、当たり前だ」という思いが顔に出てしまいます。それが嫌らしく見えてしまうのでしょう。
例えば、レジの前でわざとらしく財布を出して「半分払います」などと言ったりしていませんか?「(男性が払うのが当たり前だけど)男性が払うのが当たり前の態度をとってはいけない」という女性にありがちな行動です。
男の立場としては、そんなことをされたらかなり嫌な気持ちになります。それでも私は断って全部払いますが、人によっては面倒だから割り勘にしようと言うことがあるかも知れません。
そういう行為がマナー違反だとされているのには、きちんと理由があるのです。
私は基本的に全部払いますが、本音としては2種類あります。
ひとつは、楽しい時間を過ごさせていただいたお礼も込めて、心からお喜んで支払いする場合。
もうひとつは、「いちいちそんなことでケチつけられるのは面倒だから払ってやる」という場合。
どちらも表面上の行動は同じですが、心の中は全く違います。
太美さんのような方の場合は、間違いなく後者です。
その割り勘をした男性は正直だと思いますよ。
割り勘を当然とは思っていなくても、太美さんだから割り勘にしたくなったのかも知れません。
お金が勿体無いとか、せこいとかいう問題ではなく、心情的に払いたくなかったと考えるのが自然な気がします。
価値観が一致しないのにお互いに正直者だと悲惨ですね。
あと、帰りの切符を渡すというのは、かなり失礼だと思いますよ。
「帰れ」という気持ちの婉曲表現とも受け取られかねません。
たとえ親切心だとしても、現金を渡されても困りますが、切符だと受け取らないと困らせてしまいそうで、とても始末に悪い。
自分のプライドは大事でも、相手のプライドはどうでもいいのでしょうか?
そんな切符を有難く受け取る人などいないと思いますけど。
こういうのは、金銭の損得の問題ではないのです。
感謝の気持ちをどう表現するかの問題ではないのでしょうか。