クルクルさん 男性 31歳
(つづき2/2)
最後に、今後の方策についてです。まず、何よりもあいさんはこの男ときっぱり「無条件で」絶縁することです。「無条件で」とは、まるで泣き寝入りするようであり、悔しくてなりません。しかし私はあいさんの体と心、そしてお子さんのことが心配でなりません。仮にこの男の両親に直談判に行くとしましょう。内容証明郵便でもいいです。民事裁判を起こすとしましょう。このようなアクションを起こすと、今までとはまったく種類の異なる心労に悩まされることになります。今までのことが公になる中で、あいさんにとっても分の悪い点も洗いざらいさらされてしまいます。たとえば、何度か「洋食ばかり食べてると和食食べたくなるもんね…」という発言は、この男の浮気を道義的に追認したことになりかねません。この男に調子に乗る口実を与えてしまっているだけにとどまらず、何年間も二股を承知でつきあっていたということを第3者がどう評価するかは予断を許しません。そしてたとえ手切れ金をもらうにしても、裁判で勝つにしても、手にするお金は数十万円に過ぎません。その間に失うであろう時間、心身の健康に比べれば取るに足らない金額なのです。
このような愛憎劇においては、どんなに気の強い人でも胃炎のひとつは患うものであり、ましてやあいさんのような気持ちの優しい人ならば、ノイローゼになってしまってもおかしくありません。お子さんの心労は察するに余りあります。返り血を浴びる危険があるようなことをして、それ以上の見返りや心の安らぎが得られるのかどうか、冷静に考える必要があると思います。そのような代償を払うよりもむしろ明るい将来のことだけを考え、条件なしで「ゼロ」になることを私はお勧めするのです。具体的には静かに引っ越しをすることです。私の友人♀がストーカーまがいの男から逃れるために一時的に伊豆の温泉旅館に住み込みで働きに行ったことがあります。このような英断が必要なのかもしれません。
私はあなたの優しい内面に敬意を持っています。どうしてこんな素敵な人が不運なのかと世の中の不条理を感じます。私や、かすみ草氏をはじめ、ほとんどの回答者はあなたの味方です。そして誰よりもお子さんがあなたの味方です。成長するだに頼もしさを増すでしょう。あなたは1人ではありません。
ただし、今回だけは優しさを捨て、葛藤を振り払い、静かにこの男との関係を終えることに注力してみて下さい。その時の一番の敵は、「彼のことを愛するあなたの気持ち」であったり、「彼を失う喪失感」であったりします。しかし、彼にその気がない以上、彼に対するどんな熱い思いも暖簾に腕押しなのです。それ以上の愛を注げるお相手がやがて訪れます。その第1歩がこの男との別れであるの間違いない事実です。
長文にて失礼いたしました。