かすみ草さん 女性 48歳
お悩み拝見しました。
「恋愛とは」…このテーマを定義づけようとしても無理でしょうか。それは、形がない感情だからです。なので、心理学的見地から分析してみましょうね。
よく、人は、「他と違う自分」や、「したいのにできない事柄」を自己に見出すと、その訳の解らない現象に悩み、苦しみますね。貴女の様にまだ自覚があるうちはいいのですが、これに「継続的抑圧」や「心身的疲れ」が加わると、「うつ」や「ノイローゼ」になったりします。
例を挙げてみましょう。
うつになったAの場合…長い間、愛する方が病気になり、介護をしていた。大変だったが、愛の下、頑張って誠心誠意尽くした。やがて、愛する人は天寿を全うした。これからは辛い介護もなく、看取った安堵感と共に、平穏な自分だけの時間が訪れると思っていた。しかし…。
悠々自適な筈の自宅。Aは帰れず、部屋に入る事すらできずにいた。やがて、Aは「うつ」と診断される様になって行く…
…この様に、人間は感情の動物ゆえ、それまで続けていた目的や形のない無償の愛が、突然なくなってしまうと、自由への安堵感よりも、疎外感の方が勝ってしまうのです。
勿論、貴女は「うつ」ではないと思いますし、異常でもありません(「うつ」等の症状は、「おかしいのだろうか?」すら考えられない状況になります)。
ですが、10年前、貴女がまだ10代の終わりに巡り合い、一番若くキラキラした時間を過ごしたお相手との別れ…貴女は、その思い出や、きらめく青春の日々を身体の隅にまだ残しているのでしょう。
それでも、貴女は、それを身体の隅に置き、恋愛に対し前向きにいようと努力してきましたね。が、どこかでやはり、恋を拒絶する自分がいた…。
ずばり、残念ながら、この現象を打ち砕く「処方箋」はありません。ですが、訳が解らず苦しむ貴女へ、1つだけ言える事があります。
貴女は「愛」を知っている。身体の成長と共に、心が成長した分、いきなり「愛」を考えてしまう自分がいる。だから、新しい「恋」はしたくないと心が無意識に言う。
でも、いくつになろうと、「恋」をしなければ、「愛」には発展できないものなのです。人間はそれ程、不器用で、ややこしいもの。
だから、一度だけでいいです。自分の事を傍らに置き、その昔キラキラした「愛」に、感謝を込めて幸せを願ってみましょう。つまり、「昔愛した彼」の幸せを想像するのです。
…きっと、そこから、貴女の何かが変われるかもしれません。
ご免なさい…傍にいるならもっと上手く説明できるかもしれませんが、周りにうつの方や精神的に脆い方が多く相談されてきた私の、せめてもの言葉として、参考になればと願うばかりです。
貴女の春を心より祈っていますね^-^