夜明けの星さん 男性 47歳
常に子供のことを第一に考える母親の想いはとても美しく気高く、そして大変に有り難いものだと思います。
それを承知の上で一つだけ、頭の片隅にでも置いてもらえたら嬉しいのですが・・・。
基本的に子供は母親が再婚することに抵抗がありますよ。もちろんそれを歓迎する子供もいますが、抵抗を感じるのが普通だと思ったほうが間違いないです。
子供は両親の離婚原因について深く理解していないことが多く、元のご亭主が夫としてどんなに駄目な男であったとしても、子供は父親として慕っているケースが少なくないし、母親が再婚するのは、残されたたった一人の親を他人に取られるような気がして不安なものです。
子供にとって最も不幸なことは新しく父親になった者から愛情を注いでもらえないこと。そして母親の愛まで奪われてしまうことです。
では再婚などしないほうが良いのかと言えば、けしてそうではありません。相談者さんや私の前に回答していらっしゃる招き猫さん、その他多くの子持ちの独身女性の皆様は、再婚したからといってお子さんに対する愛情が薄れることなど有り得ないでしょうし、再婚相手を選ぶ際にお子さんに十分な愛情を注いでくれることが第一条件になるはずです。もちろん見立て違いを犯す可能性も無いわけではありませんが、その点に関しては念には念を入れて相手の方を慎重に選ぶのではないでしょうか。それでも決断できないというのであれば最初から再婚など考えられるはずもありません。
子供のことを考えて再婚を諦める方は沢山いますが、忘れないで欲しいのは片親でいる現状が、けして子供にとって最高の幸せではないのです。もちろんお母さんが頑張って一人二役をこなし、躾・教育の面でも経済的な面でも、そして何より愛情面において子供を満たし、幸せに暮している家庭も沢山あるでしょう。でも、しかしだからといってそれが“最高”ではないのです。子供にとっての幸せとは両親が揃っていることに勝るものはないでしょう。もちろんちゃんと愛情を注いでくれるまともな両親ということが前提になりますが。
それが実の両親であれば言う事無しですが、仮に血が通ってなくても、両親が揃って愛情を注いでくれるというのは子供にとってかけがえの無い幸せです。
今の生活が幸せであるなら、それが“最高”とまでは言えなくても、再婚して子供に辛い思いをさせるよりは良いという考え方は間違っていません。しかし、子供の為に“最高”の幸せをを願い、努力し、その道が開けそうな場合はそこに踏み出すべきだと思います。
自分を愛し、子供を愛してくれる男性を捜し求めることは子供の最高の幸せを追い求めることでもあります。そういう相手が見つからなかった場合は再婚を諦めるのも致し方ないことですが、再婚自体を子供の幸せと天秤にかけるのは間違いだと思います。子供を第一に考えられる方が、その目にかなうような相手を見つけて再婚することは、子供の幸せと同じ側の天秤に載っていると思ってください。
そして、「この人となら絶対に自分も子供も幸せになれる」と自信の持てる相手と巡り合った場合は、たとえ最初は子供の理解を得られなくても、結婚に踏み切るべきです。子供には子供の判断しかできません。将来を見据えた正しい判断を子供に求めるのは無理があります。子供の直感というのは見過ごせない部分もありますが、それも踏まえた上で最終判断を下すのは親の役目です。何でも子供の意見を尊重してあげさえすればその子供が幸せになるなんてことではありません。最初は反発したとしても、相談者さんのように子供を大切に思う女性が、子供の幸せを願って慎重に慎重を重ねて厳選した男性であれば、子供に十分な愛情を注いでやがては子供の本当の父親になり、子供は反対を押し切って再婚してくれたことに感謝するでしょう。
家族の幸せは家族全員が幸せであることです。家族の幸せのベクトルは全て同じ方向を指していなければ達成できません。
子供の幸せは親の幸せであり、親の幸せは子供の幸せ、夫の幸せは妻の幸せであり、妻の幸せは夫の幸せです。誰かの幸せの為に誰かの幸せを犠牲にするのでは、家族の本当の幸せとは言えません。
自分の幸せ為に、お子さんの幸せの為に、そしてまだ見ぬ貴女の旦那さん、お子さんからすればお父さんになる方の幸せのために、積極的に再婚活動をされるべきだと思います。
どうぞお幸せになって下さい。