匿名希望さん 男性 54歳
私の実家には、数代前が徳川将軍から拝領した書や有名な歌人 (武家出身) の直筆の書多数等があり、私は幼少期の頃から、これらの歴史的なものに薫陶受けました。
大河ドラマや時代劇等にこの徳川将軍が出ていると、知人のような錯覚を起こすことがあります。
私の亡父は、終戦の直前数ヶ月間、陸軍の少年兵でしたが、そこの連隊にいた帝大出の若い将校さんに、日本と中国の拳銃を並べて見せられて、「戦いは、敵を侮った時に、敗北が始まる。」と教えられたそうです。中国の拳銃とは、モーゼル・ミリタリー拳銃のことで、日本の拳銃の倍ほどもあって、弾倉の中の20発を機関銃のように遠距離から連射も出来て、中国戦線の日本兵に恐れられていました。
当時の日本では、中国人を蔑視する傾向が強かったそうですが、この将校さんは違ったそうです。漢詩を好み、時々漢詩を口ずさむほどだったとか。
亡父は、この将校さんの教えを晩年でもよく言っていました。
(特に、宮本武蔵等の剣豪ドラマをテレビで見て、類似のセリフが出た時に、この話をしていました。)
人格者がいない、と上から目線で人を見ている限り、人格者は絶対に見つからないと思いますよ。