匿名希望さん 女性 36歳
実家が自営業でした。祖父の代からで、一時は何店舗も出し羽振りが良かったですが、バブルとともに少しずつ縮小し、世間でいう父の定年で閉店という形になりました。
自営の良いところは、儲かっている時は全て自分に入ってくるところ。うちも祖父の代からバブルまではかなり良かったと思います。当時日本の景気も良かったですが、私も中学に上がる頃まではかなりいい暮らしをしていました。
ただ、傾くと、経営者が赤字の部分を補わないとなりません。もちろん固定の給料というものはなく安定はありません。(自営の形態にもよりますので一応固定給はあるのですが)
簡単に言うと、
会社が儲かった分だけ丸々入ってきて、
儲けがなければ何も入ってこない、
赤字ならマイナス(借金生活)です。
うちは幸い祖父が倹約家で蓄えが多かったので借金とまではならなかったけど、中学以降はかなり節約した生活だったのを覚えています。
あとは、儲かっていれば人を雇えるのでお店は人に任せてある程度自由な時間が増えますが、
逆に儲かっていないと人件費を削減しないとならないので自分が休みなく働く事になります。
私達兄弟は全員、会社員を選びました。
自営を継げる能力も自信もないし、
安定した収入や、ボーナスや昇給、福利厚生がある方がいいです。
景気がいい時代は多少才能のない人でも経営が勤まりましたが、今のような時代は、かなりの才能や人脈、そして運がある人でないと自営は厳しいと感じます。