匿名希望さん 男性 53歳
私の中学高校の1学年先輩に、体重が100キロを超えている巨漢がいました。
高校卒業してから、地元の国立大学の教育学部に進学したのですが、医学部医学科を再受験すると言い出して、まもなく大学を休学して、自宅にいました。
共通一次試験の会場で、その人に会ったのですが、体重が半分程度になっていたので、あちらが名乗るまで、誰もその人だとは分かりませんでした。
そして、その半年後に、その人が亡くなったという話を聞きました。直腸癌だったそうです。
その人は、大学に入学した後から体調不良をしきりに訴えるようになり、街では最大の総合病院に何度も行ったのですが、毎回異常はないとの診断を受けて追い返されていました。(腹部が痛いと言うので、腹部のレントゲンを撮るだけだったそうです。)
また、高校までやっていた柔道を引退したので、ダイエットをしていたとのことでした。
病気だとわかったのは、亡くなる2週間前で、腹部に転移した癌がレントゲンに写って、あとは鎮痛剤の投与だけで、亡くなるのを待つばかりだったそうです。(病院関係者の話。当時は、今ほど守秘義務はうるさくなかった。)
大学を休学していた理由は、再受験のためもあったようですが、体調不良で毎日通学するのが苦痛だったからのようです。
私の高校からは、その国立大学の医学部医学科に毎年30人以上が進学するので、医学生になっていた友人から聞いたのですが、明らかにこの先輩としか思えない症例が、授業中に話題となったそうです。
「ダイエットして1年足らずで、100キロ以上あった体重が50キロまで落ちるのは、健康人では普通あり得ない。何かの病気を疑え。お腹が痛いと言っていても、他の所も診ろ。」と、先生が言っていたそうです。
急に体重が落ちるのは、健康人では普通あり得ないそうです。