匿名希望さん 男性 53歳
私は、高校生の一時期、数学科を目指していました。(高校2年の中頃〜高校3年になる頃)
模擬試験や受験雑誌の懸賞問題等で、成績優秀者に名前を載せていたからです。受験雑誌の懸賞問題では、高校1年生の夏休み頃から高校3年生や浪人生を相手に、トップクラスの成績を取っていました。
従兄弟から貰った大学の数学の教科書も興味深く読み、「これから先には何があるのだろうか?」と興味を持ち、是非とも数学科に行って学んでみたいと思ったのでした。(数学オリンピックの選手候補にもなりました。)
ところが、私の親族や周囲の人々は、数学科を出ても教員以外にまともな仕事にありつけず、数学者になったら、下手すれば、一生アルバイト暮らしだ、と言って、反対しました。
私の家は、いわゆる没落士族だったので、いつまでもアルバイト暮らしをしている余裕はありません。しかも、私は大昔なら「惣領」(武士の一族のトップ) になっている立場なのです。いつまでもアルバイト暮らしをするのは、許されないことであると、高校3年生だった私は思ったのでした。結果として、私は違う道に進みました。
あの時の選択は、あれで良かったのか?と今になって時々思います。死ぬ時になって後悔したくないので、最近また数学の専門書を時々読んで、老後になって遅まきながら数学の研究をする準備を細々としています。
しかし、若い時のように、明けても暮れても数学のことを考えることは、もはや無理です。
私は、好きなことをして暮らしている人は、素晴らしいと思います。
寝食よりも、旅行よりも数学が好きだと言っただけで、ブロックする女性がたくさんいますが、私は何かに情熱を燃やしている方と出会えたら、本当に嬉しいです。