匿名希望さん 男性 37歳
若いころは世間知らずのうえに無知なので「運命の相手」なんていう神話を信じ込み、いやおうなく気分が盛り上がります。
しかし年をとってくると、そんなものはいないんじゃないかということに薄々気づき始めてしまいます。そして、ぴったり合う相手がいるんじゃなくて、試行錯誤したりぶつかったりしながら互いに合わせて行くんだなということに気づいていきます。
恋愛だろうと人間関係だろうと同じことだと思います。人間関係はちょうど、形の合わない2つの石のようなものだと思っています。ぶつかり合ったりし続けているうちに、その部分が摩耗して、ぶつからなくなっていくのだと思います。ですので、自分を変える気がない人ほど、自分とうまくいく相手を見つけるのは苦労するでしょう。仮にくっついたとしても、相手ばかりが摩耗し、やがて壊れていくことになります。
なのでたぶん、いきなり唯一無二と思える相手などいないのです。そう思い込めるのは、無知な若者の特権なのです。