匿名希望さん 男性 48歳
マンションや一戸建てを購入した人を結婚相手と見ることができないという方が少なからずおられますが、現在不動産を所有している方々の多くは、アベノミクスバブル以前の不動産価格が低迷していた時期に購入された方なので、購入価格に対して含み益を上乗せされた実勢価格の物件を持っておられることが多いです。
不動産を所有している、その一点をもってマイナス視するのは平成バブル崩壊の感覚が抜けきらない二十年前の古い偏見で間違っています。
結婚後に一緒に生活する場として、すでに購入された物件がふさわしくないという意見は気持ち的に分からないこともありません。しかし、不動産は、国家が住宅融資金利の政策や住宅ローン減税などの税制政策を通じ購入・所有することを推奨しているれっきとした財産ですからいつでも売却して別の不動産を購入するなり賃貸物件に住むなり自由に住む場所を選べます。このことからも、個々人の不幸な経験から一律に不動産を所有していることのみでシャットアウトしてしまうのは得策には思えません。
結婚前に形成した資産や負債は、結婚後もそれぞれのものであり続けますから、結婚後にののさんとお相手の方がどのような負担をするかは慎重に相談して決めたらよいと思います。
もともと持っていた個々人の資産や負債が結婚したとしても変わらないということを理解しているまともな人であれば、相手に負債の返済を期待するようなことは言わないでしょう。
結局は、不動産所有や不動産ローンの有無だけで単純に相手の是非を判断してはならないという、基本的な話です。