匿名希望さん 男性 52歳
私は、地方都市出身ですが、そのようなことは、あまりないと思います。
農村や漁村にいたことがありますが、農家さんや漁師さんの婿さんになって、農業や漁業を継ぐようになった方は、たくさん見聞きしました。
私のような士族出身の者は、論外です。
私の出身地では、地元で結婚している人は、20代半ばまでに結婚しており、私が大学院生の時にもらった中学校 (市立中学) の同じクラスの同窓会名簿では、すでにほとんどの同窓生が結婚していました。
また、地方では、地元の国立大学が最難関、最高学府だと思っている人が少なくなく、私が遠く離れた旧帝国大学に入学したのは、私が地元に入れる大学がまったくなかったからである、と本気で信じている人が結構いました。
海外留学についても、日本に入れる大学がどこにもなかったからである (私の場合は、大学院) と思う人が少なくありません。
と言うことで、下宿を取って旧帝国大学・大学院に行って、海外の大学院を出て来た私は、地方では、最低最悪の学歴の持主となることがしばしばなのです。
さらに、私の趣味は、絵画とバイオリンですが、これもまた悪い印象を与えることが多いです。「こいつは、落ちこぼれの行くバカ大学やバカ大学院で合計して何年も、くだらない絵を描いたり、くだらない楽器を弾いて遊んでいた。」と言われたことが、地方ではよく経験しました。
ニーチェが、中南米に移住した妹から、自然豊かな中南米に来れば、のんびり暮らせるから、と中南米に来るように誘われたそうですが、ニーチェは、そこには図書館がないから、と言って断ったそうです。
ところで、私も、実家界隈の人から数度結婚話が来たことがありますが、私に文化的なことを一切やらせないで、そのお家の労働力になってもらう魂胆が見え見えだったので、即座にお断りしました。