匿名希望さん 男性 65歳
裁判にせよ、調停にせよ、訴えるためには根拠が必要です。
難しく言えば、法的権利ということになります。
たとえば、クルマを盗まれたら、所有権に基づく返還請求権が発生します。
婚約破棄の場合、婚約(結婚の約束)の破棄に基づく不法行為による慰謝料請求権が発生します。
それでは、今回の場合の争点(失すわれた権利)は何でしょう?
5年間という時間?
気持ちを裏切られたこと?
付き合っている間のお金?
あなたが欲しいのは、誠意ある謝罪であろうと想像しますが、所詮はこんなつまらない男だったということです。
前回も書きましたが、法的には請求できるものはありません。
なによりも、裁判ともなれば、あなたの主張を
裏付ける証拠が必要です。
そして、更に長い期間が必要です。
さらに、相手があなたの主張を認める可能性は限りなくゼロです。
あなたの気持ちは痛いほどわかります。
許せない男だと思います。
ですが、だからと言って裁判して得られるものは何でしょうか?
証拠がない以上、相手が「知らぬ、存ぜぬ」で通せば徒労に終わります。
現在、弁護士過多のために、探せば受けてくれる弁護士はいるでしょうが、お金を払ってオシマイ、となる可能性も大です。(年収200万を切る弁護士もいます)
そうなれば、今以上に傷つくのではないでしょうか?
今は、ゆっくりと構えて、心の安静を保ってください。
あなたの人生はここで終わってしまうわけではないのです。
私があと10年若かったら、あなたに申し込みしたかもしれません。
下ばかり見て歩いていると、見えるものも見えなくなります。ゆっくりと、まわりを見ながら歩いて欲しいと思います。