匿名希望さん 女性 54歳
似たような体験をした者です。
「死別」について、予備知識も先入観も無く、やり取りを始めました。
最初は、「奥様との思い出を大切にしてあげたい」「寂しい思いをしているであろうお子さん達を包んであげたい」「奥様のご両親もお相手のご両親同様、大切にし労り、本当の娘のように頼ってほしい」などと脳天気に考えていました。
やり取りをしていくうちに1つ、また1つと問題が明るみになり、「私に耐えられるだろうか」「私が1人もがき苦しみ、乗り越えようとする時、この人(お相手)は力や支えや癒しになってくれるだろうか」と日々、葛藤がありました。
私の場合、お子さんは複数で父親の再婚には前向きとは言えず、奥様のご両親は当然ながら孫可愛さ故、度々の訪問があり、加えて奥様の妹ご夫婦とも仲の良い関係が伺い知れました。
周りのご家族は、共に寂しさを乗り越え、協力し合って、強い絆で結ばれているように感じました。
また、家の中には、奥様が生前、買われた物、愛用されていた物、私の知らない思い出がつまった物がたくさんあると思います。
例えば、奥様が使用されていた食器を私が使うことについて、私自身は抵抗はありませんが、その姿を目にした時のお子さん達の気持ちを考えると、家中の物に私が触れることさえ、傷つけてしまうのでは…と心配が膨らみました。
必要とされていないどころか、邪魔な存在のように思えてきました。
お相手の方から、これからの冠婚葬祭での私の立場を考えると公にしない(籍をいれない)関係の方がいいのだろうかと相談されたこともありました。
離別の場合、全てをリセットしての再スタートですが、死別の方は、やはり「奥様のかわり」を探しているという印象を強く感じました。
まず、私のことを好きになったから結婚したい…ではなく、「僕の奥さんになってくれるなら愛すよ?」というスタンスが受け入れ難く、残念な結果に至りました。
お相手にとっては、私以外の誰かでも、その方の抱える問題に変わりはありませんが、そこへ飛び込むこちらとしては、お相手の愛情に疑問を感じては前進は難しいなと感じました。
参考にもならないかも知れませんが、長文失礼致しました。