匿名希望さん  女性  41歳

それらの女性のお答えには、いくつか背景があると思います。

第一に、妻として夫にしてあげたいことがあったとしても、そうしたことはそもそも結婚すると相手から要求されたり妻の義務とみなされそうなことが多く（おいしい手料理を食べさせてあげたいとか）、それゆえ妻としての「仕事」となってしまいがちだということです。

第二に、妻として夫に「してもらいたいこと」は、（特に仕事を持った女性にとっては、）大抵が「してもらえないであろう」と予想されることが多いので、やはり現実的な目的にならないことです。仕事で疲れて帰ってきたときに笑顔で出迎えて癒して欲しい、と思ってもなかなか難しいでしょうし、歳をとっても愛して欲しいと思っても、男性は若い女性がいくつになっても好きなのだろうな、とか。

仕事にこだわらず家庭に入りたい女性とは違って、結婚という形態をとることによって、パートナーの男性との過ごし方がより魅力的なものになるかというと、そういう見込みは少ないと思われます。

男性ならば、性生活のパートナーを得る、という重要な意義を結婚に見出す人もいるでしょうが、残念ながら女性の多くにとってはそこは結婚の魅力とはなりません。なぜなら、それは女性にとってはむしろ「結婚したら増える仕事」になるからです。（もちろんそうじゃない人もいますが）

もちろん、信頼しあって、助け合って…ということには憧れますが、それは結婚しなくても、密なおつきあいやただの同棲でも実現できることです。

要は、好きな人との好ましいパートナーシップのあり方、というのを考えたときに、結婚であるからこそ実現できる部分というのが、あまりないのだと思います。
（逆に結婚することによって求められるものは増えると感じますが）


それから、第三に、
もともと、「夫との生活」に対する憧れは、男性の「妻との生活」に対する憧れよりほどにはないように思います。
というのは、女性は一般に、男性が女性という生き物を好きなようには、男性を好きではありません。女性も、男性よりは女性が好き。
女性が好きなのは男性一般ではなく、自分の好きになったその男性ただ一人なんです。
だから一般的な形で「夫とこうしたい」という欲求は持ちにくいと思います。
でも、好きになった人ならば、「〇〇さんとこんな生活がしたい」というイメージは明確に持つと思いますよ。

お相手のご相談者さまへの思いが十分に熟した頃に、「僕と結婚したいのは何のため？」と聞いてみて下さい。
きっと、彼女のイメージする結婚生活の中には、「一緒に苦労しながら子どもを育てたい」とか、「娘と買って来たものを一緒にキャーキャー言ってあなたに見せたい」など、ちゃんとご相談者様も入っていると思います。


最後に、
これは他の方もおっしゃっている事ですが、
子どもを産むのに適した年齢というのがあるために、30台も後半になると子どものことがどうしても気になるのだと思います。
それらの女性が、キャリアウーマンだからというのは関係なく、その年齢だから、です。



私自身は、仕事をもっていますが、結婚したいのは…
子どもが理由ではありません。癒されたいからですね。疲れて帰ってきたときに笑顔で出迎えてくれたり、「この人のために仕事頑張ろう！」と思える人がいる生活が、幸せだと思うからです。
難しそうとも思ってはいますが…