不動産業者社長さん 男性 47歳
一口に不動産業と言っても分野がかなり広く、何をメインにするかで収入も大きく変わります。売買、賃貸、管理、建売分譲・・・看板に全部あってもウエイトがあるはず。
同業者から見て「代々」という点で数十年は営業してるのかな?と感じます。「オーナー」とは「社長(経営者)」ということでしょうか?文面からはそう読み取れますが、賃貸用不動産を自分で保有して、その賃料収入がメインの「オーナー=物件の所有者」なのかな?とも思えます。いわゆる大家さんだけなら宅建業免許は不要ですから、保有不動産で固定収入を得て、それをベースに業務を広げてるのかな?と思います。
彼の事を気に入った時にでも軽く「主にどんなことをされていますか?」と聞いて見るといいかもしれません。ハッキリ答えられない経営者は危ないです!
最近は基本的に宅建業を個人事業で営む人はほとんどいません。今は資本金100円で株式会社が作れますからね。昔は有限会社<株式会社と見られましたが、現在はほとんど(株)に鞍替えしています。(大手との比較は長くなるので省略します)
「事務は自宅」・・・これがキーワード。
宅建業は基本的に事務所要件が厳しく事務所部分と住居部分を完全に分離する必要があります。東京都が一番厳しいです。「営業」なのか?「事務」なのか?そこまで婚活相手にすぐ語らないでしょうが、私なら言いませんね。お客様と契約する場所が自宅事務所なのか?「事務」→経理?電話?は自宅・・ウソがないとすれば2階建、3階建の1階が事務所、それ以外が居住用部分になってる店舗兼住宅が私なら頭に浮かびます。都市部ならビルかもしれません。
相談者さんの場所が首都圏とは限りませんね。
私は地方都市暮らしの経験もありますが、地方行くと普通の一戸建に外看板付けてる業者も結構多いです。首都圏なら店舗・事務所家賃が経費に重くのしかかるので、代々やっていて自宅持ちならば余計な経費がかからず最低限の賃料収入や賃貸の仲介手数料だけで食べて行く事は可能でしょう。区部でも爺婆が駅前店舗でお茶飲んでテレビ見てる業者がまだ沢山いますが・・その事業規模では皆さんがすぐ思いつくベンツ乗って、ロレックスしている成金不動産屋にはなれません。
例えばパパ・ママ経営で年収1,000万取れるレベルなら売上が3倍はないとキツイはず。親族経営なのか?従業員を雇用するかで必要となる毎月の売上高も異なります。売買やって一発200万、300万/月の売上を取ってるか?アパ・マン専門で5万のアパートが決まらないレベルだと同年齢のサラリーマン以下の所得で苦労は数倍になるでしょう。
逆に年収1,500万、妻にもう500万を役員報酬として出してる友人は従業員10人雇用し大規模なテナント借りてるから月500万の売上がないと赤字が蓄積すると言ってます。彼は建売やってるから自宅の土地建物に根抵当権1.5億付けてますし、年商10億ありますが「寝ぼけてたら、いつブッ倒れてもおかしくない」を口癖に毎日遅くまで突っ走っています。
外資系企業で年収1,000万超のサラリーマンも容赦のないリストラが怖いですが自営業(私は個人事業・法人の区別はないと思っていますが)の年収1,000万は来年も1,000とは限りません。宅建業なら尚更。参入退出が激しく、私の所属する宅建協会支部報も開業後半年で消える業者が珍しくありません。
まとめますが、代々やっていて自宅兼事務所を所有しているなら、ある程度地場密着して食い扶持は確保してるのかな?ということ。また普通は土日祝日営業で水曜日定休が多いことが考えられます。従業員に指示出して日時を割けるレベルなら自宅事務所はまずないかな。ただ何やってるかにもよりますが。ヒマなら時間は無限に自由自在ですからね。
結婚はサラリーマンと何ら変わりありません。梨園の妻のように付き合いが大変ということも基本的にはないです。ただし、自営業はいい時もあれば悪い時もあるので、相談者さんがついていけるかどうかだと思いますよ。
この前高校の同窓会の時、20歳で結婚し、3人の男子を育てた友人女子が、ご主人の事業失敗で豪邸やベンツは無論、貯金も一切合財持って行かれ、行方不明で離婚・・という悲惨な目に遭っていました。彼女は昼・夜アルバイトをハシゴし、2人が成人し、もう一人も大学進学するようです。宅建業ではありませんが、自営業は年収1,000万あろうと3,000万あろうと何かのアクシデントで倒れる時は一気に倒れるということです。ちょっと脅かし過ぎかもしれませんが。