右ハンドルさん 男性 52歳
さぞかし不安な日々をお過ごしのことと思います。
恋愛絡みのストーキングではありませんが、私も恐怖を覚えるメールやつきまとい行為に遭ったことがあり、弁護士に相談したことがあります。
一部の回答にもあるように、ストーカー規制法の改正でメールも規制の対象とする法案は通りましたが、まだ公布されていませんし(7月公布の見込み)、この条項の施行は公布の20日後となっています。ですので、まだ効力がないことにご注意ください。
しかしながら、メールはストーキングの事実を証明する重要な証拠になりますから、削除しないで保全しておきましょう。
その他、着信記録も全てメモの形で残してください。
ただ、改正ストーカー規制法が施行されたとしても、器物損壊や傷害などの事件にならない限り、警察ができるのは警告までです。警告で収まってくれればいいのですが、まこさんが心配されるように逆上されてエスカレートするリスクもないとは言えませんし、警告程度では解決しないから取り返しのつかない事件になる例が多いのが実情です。
警察は法律に基づいて決められたことを執行するだけの役目ですから、当事者でなければ分からないようなデリケートな問題にまで踏み込んだことをしてくれる訳ではありません。
警察にもできることとできないことがあるというのは理解しておく必要があります。
弁護士は法律行為を本人に代わって行う役目の人です。
内容証明を送ったり念書を取るなどの書類上の行為はできますが、内容に踏み込んだ話し合いをしてくれるところまではできないようです。今や、内容証明は脅しにもならないという話は知れ渡っていますし、それで行為自体をやめるという保証は全くありません。
もちろん、ストーカー専門の弁護士であれば、より効果的な方法論を持っているのかも知れませんが、その手間に応じた費用が発生するのは言うまでもありません。
弁護士にもできることとできないことがあり、それだけで解決するとは限らないことを理解しておく必要があります。
なお、よく見掛ける無料法律相談は数か月先まで予約でいっぱいで、急ぎの時には使いものになりません。また、信頼できそうな弁護士は事件をいくつも抱えていて、すぐには対応してもらえないこともあります。暇な弁護士には暇なりの理由があるものです。信頼できる弁護士にいざという時にすぐに対応してもらえるように、有料でもストーカー専門の弁護士に早目に相談しておくことをお勧めします。
私の場合、結局弁護士には仕事を依頼しませんでしたが、弁護士に相談した(悩みを聞いてもらった)というだけで、精神的に楽になったという副次的な効果はありました。
警察による警告でも解決しない場合、あるいは警察を介在させずに解決したいという場合は、ストーカー専門の探偵に依頼するのが効果的かも知れません。きちんと内容に踏み込んだ解決の相談に乗ってくれます。
かなりの費用はかかりますが、二度と同じ失敗をしないための授業料と考えて、平穏を取り戻すという考え方もできます。
ネットでで検索すればいろいろ情報が出て来ますので、それらの情報を読むだけでも読んでみましょう。依頼する場合は、信頼できる探偵かどうかはしっかりと見極めてください。
また、夜眠れない症状については、心療内科に診てもらいましょう。
薬の力を借りることになりますが、とりあえずは眠れるようになりますし、そのことで気持ちにも余裕が生まれ、事実関係や自分の考えを冷静に整理することができるようになると思います。
最後に、私は12番の回答(女性54歳さん)と同じ意見です。第三者に依頼するのは、誠意を込めた謝罪をした上で、それでも解決しなかった場合の選択肢として考えていただければと思います。
1日も早く解決して、心穏やかな生活を取り戻せますように。