匿名希望さん 男性 45歳
ああ、やっとなんとなくでも、メールでやり取りすることの不自然さを感じてくれる人が出てきてうれしいです。
あなたはそもそも、メールでやり取りするってことがどういうことだかわかっていらっしゃいますか?対面での会話を普通と考えると、非常に不自然な会話なんです。メールでの会話では、表情、声の調子(速さ、強さ、大きさ)、言葉のアクセントなど、気持ちを伝える要素が、直接会話する場合と違って、かなり削除されているんです。だから、メッセージを送った人がどんな気持ちでそのメッセージを書いているのかが、受け取った人には、分かりにくいんです。
最近、直接会ったり、電話したりするより、メールでやり取りする方がいいって人が増えてますよね。そういう人たちのほとんどは、上記のようなメールの致命的な欠点を全然考えようともしない。安くて便利だからということで、その価値について主体的に検討することなしに、単にみんな使っているから、ということで、社会の流れに盲目的に同調してるだけです。
しかも、メールでのやり取りが好きな人はだいたい、自分が送るメールも、相手から受け取るメールも、長いものを嫌う。短いメールは当然内容だって薄い。答える方だってどう答えていいか分からない。仮に短く答えたとしても、同じくらいの長さなら、話に広がりがないから、さらに内容は薄くなる。
また、会話なら相手が自分の言いたいことに注目しなかった場合、「私は、~ということをいいたかったの。」と会話の中で強調できるけれど、メールだとお互いに長いものを読むのがうざい、という人が多いから、そういう発言は、含めない。ますます気持ちが伝わらない。
メールでの会話は、薄っぺらで内容もない、気持ちだって伝わらない、ということをもっと思い知るべきです。そして、あなたも彼も、メールでのうすっぺらな会話に慣れてしまっていたけれど、やっとあなたがうすうすこの不毛なやりとりに気づいたってことです。
でも、中にはメールの言葉だけで、相手の心を動かせる人もいるんです。そういう人は、言葉の知識量もさることながら、どんなタイミングでどんな言葉を発すれば相手の心が動くかを感じ取っています。対面での会話でそれを感じているので、メールでもできるんです。
あなたが、ご自分はこういう人じゃないと思うなら、ここで活動するより、直接人と会う機会を多く持った方がいいと思いますよ。