匿名希望さん 男性 54歳
私は、「その様に育った人」ではありませんが、回答をいたします。
私の先祖と言われている人物に、戦国時代の歴史の本に登場する親子がいます。
その親子は、武田信玄と十数年間にわたって戦い、父親は信玄の数度の降伏勧告を断り (和歌を添えて、断った)、最後は信玄の総攻撃を受けて討死して、子は、別の城で籠城して、兵糧攻めで落城時に、領民の安堵を条件に自害した (そして、信玄は悲しんだ)、と数年前までの本や雑誌に書かれていました。
ところが、最近の研究では、父親は燃え盛る城の中で気を失って倒れているところを捕らえられて、後に出家、子は降伏して信玄の配下になって、改名したのだそうです。
私の家は、その親子の領地の一部を引き継ぎ、戦後の農地改革まではかなり豊かな生活を送っていましたが、今ではそうではありません。(今は、わずかな土地が残っています。)
しかしながら、家の中に掲げてある、歴史上の人物の書 (武士が好むスローガンが書かれている) を見て育ったので、彼らが理想としていた生き方を少しでも実践したいと思っているのです。
自分さえ良ければ、他人にどんなに迷惑かけても構わない、なんて以ての外です。死ぬまでに何かこの世に残していかなければならないと思っています。
私は、トンボ 柄の印伝 (トンボ 柄も印伝も、武士が好んだアイテム) のペンケースに家紋の入った根付を付けてバッグに入れていますが、それは、私が自分の育った環境を忘れないためです。
私の学生時代の専攻は違いますが、哲学科への進学も考えていたので、人それぞれいろいろだと思います。
ここで、想像を絶する凄まじい人たちに遭遇しましたが、今では、そのことを世の中の現実として受け止めています。