白河桃子の恋愛サイエンスカフェ

サイエンスカフェは最終回。今回は日本医科大学大学院教授の佐久間康夫先生をお招きしました。脳と性ホルモンの専門家である佐久間先生に、男脳と女脳の違いや恋愛と脳との関係、性ホルモンの役割などについて、やさしく解説していただきました。

第4回 草食化する男性、高学歴の女性の恋愛は?

佐久間先生との対談を終えて
ついに、大御所、佐久間康夫先生の登場です。医学博士で生殖生理学、神経内分泌学、行動神経科学の専門家。今話題の「脳」のテレビ番組などで、専門家としてコメントすることも多い佐久間先生ですが、その先生にしても「脳はブラックボックス」なのだそうです。

私が最初に先生の講義を聞いたのはすでに数年前ですが、「男か女か」という脳の性別は意外にも「妊娠90日ぐらい」に決まるということを聞き、衝撃をうけました。なあんだ。「男だ」「女だ」と大騒ぎしていても、その90日に偶然決まるものなんだと。

脳の中を見ることができるようになったおかげで、恋愛をすると脳のどの部分が働くのか・・・そんな研究は盛んですが、やっぱり一番気になる「自分の恋愛がうまくいくにはどうすればいいか」という答えはなかなか出てこないのですね。

脳とホルモン、遺伝子など、難しいお話が多かったのですが、忙しく、ストレスも多く、恋愛の代替である「バーチャルな楽しみ」がたくさんある時代の男女が、恋愛できない原因がよくわかりました。

今多くの人たちは恋がうまくいかない以前に「恋愛する気持ち」すら起こらないという。だから恋愛をするにはホルモンが適正に働く「脂肪」が女性には必要だし、「男は肉やたまねぎをバリバリ食べる」ことで男性ホルモンを活性化させないと。

遺伝子を診断して相手を選んだり、フェロモン香水の力を借りるより、きちんと食べて、きちんと寝て、ストレスを貯めず、週末は吊り橋ならぬジェットコースターに乗ってデートする・・・脳の専門家のアドバイスは、当たり前だけど、とても実践的なものでした。

先生ありがとうございました。





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白河桃子
ジャーナリスト&
ライター

家族社会学会会員。慶應義塾大学文学部卒業後、大手商社に入社。外資系証券会社を経てジャーナリスト、ライターとして活躍。「プレジデント」「日経ビジネスオンライン」、「婦人公論」など多数の女性誌に執筆。女性の年代別ライフスタイル、未婚晩婚、少子化などに関するインタビューがテーマ。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の『「婚活」時代』は19万部のヒットに。著書に『キャリモテの時代』ほか、最新著書に『セレブ妻になれる人、なれない人』がある。
ブログ:http://www.diamondblog.jp/touko_shirakawa/



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佐久間康夫
日本医科大学大学院 医学研究科システム
生理学分野 教授

1975年、横浜市立大学大学院医学研究科生理系修了(医学博士)。群馬大学助教授、ロックフェラー大学准教授、新潟大学助教授、弘前大学教授を経て、93年より日本医科大学教授、医学部生理学(システム生理学)講座の主任を務める。専門は生殖生理学、神経内分泌学、行動神経科学。エストロゲンをはじめ性ホルモンと脳、性行動との関連性、脳の発達と性分化などについて研究を行っている。
http://www.nms.ac.jp/nms/seiri1/