白河桃子の恋愛サイエンスカフェ

今回のテーマは「理数婚活のススメ」。奈良先端科学技術大学院大学の博士課程に在学しつつ、「席替えシステム」を活用した婚活サービスを提供するベンチャー企業の社長でもある黒岩将さんを招き、科学を取り入れた婚活ビジネスの最前線について話を聞きました。

第2回 無差別席替えのシビアな現実

白河さん どんな風にお見合いパーティーを進めるんですか?

黒岩さん まずプロフィールカードみたいのを交換して、1人2分間の自己紹介をします。

白河さん 「回転寿し」ですね。

黒岩さん その後、第1希望から第3希望まで、気に入った相手を入力してもらいます。スクリーンに席配置を表示して、その通りに座ってもらいます。例えば男女4人ずつテーブルに座り、歓談しましょうと。その中には両思いの人がいる可能性高いですよ、とアナウンスします。10分したら、次の配置がスクリーンに出るので、それを見てもう1回テーブルを替えて、と3回繰り返します。

白河さん システムがあるから、その席替えがスムーズなんですね。

黒岩さん 両思いはお互いに第1希望で選び合うので、1回目に同じテーブルに着きます。第2希望、第3希望の相手も一度は同じテーブルにつけるようにして、できるだけ個々の満足度を最大化しようとしています。

白河さん 気になる人が最低1回は同じテーブルに来るわけですね。2回来たら、完全に両思い?

黒岩さん そういう設定も使っています。それで3回席替えをした後、最後に2人に絞って相手を選んでもらいます。

白河さん 2人選んだら、最後はどうする?

黒岩さん 最後は無差別席替えです。傷付く人もやむを得ない席替えをします。そのときはドンピシャです、非常に高い確率で真っ正面か隣に両思いの相手が座ります。

白河さん そうすると男だけのテーブルとかできるわけですねえ。

黒岩さん ありますねえ。僕は無差別の席替えなんかなくして、同じテーブルの中で男性から女性に連絡先を渡すだけにしたら、誰も傷付かないと思うんです。でも主催者側はそういうわけにはいかない。補助金をもらっていたりするので、カップル数成立数を報告し、実績をアピールしなければならい。だから、カップル成立数にこだわるところが多いですね。





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白河桃子
ジャーナリスト&
ライター

家族社会学会会員。慶應義塾大学文学部卒業後、大手商社に入社。外資系証券会社を経てジャーナリスト、ライターとして活躍。「プレジデント」「日経ビジネスオンライン」、「婦人公論」など多数の女性誌に執筆。女性の年代別ライフスタイル、未婚晩婚、少子化などに関するインタビューがテーマ。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の『「婚活」時代』は19万部のヒットに。著書に『キャリモテの時代』ほか、最新著書に『セレブ妻になれる人、なれない人』がある。
ブログ:http://www.diamondblog.jp/touko_shirakawa/



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黒岩 将
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士課程在学中

ホープフル・モンスター株式会社代表取締役。 1979年生まれ、大阪出身。近畿大学生物理工学部生物工学科卒業、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士課程在学中。専門は遺伝的アルゴリズムの実世界問題への応用。08年、同大学院博士課程で最適配置問題や人工知能プログラミングを専門とする武田康臣さんと共に、ベンチャー企業ホープフル・モンスター株式会社を設立。情報科学を生かした婚活支援ビジネスを手がける。「クロイワ・ショウ」の名前で著作活動も。バリ島在住の日本人大富豪を取材し執筆したシリーズ「出稼げば大富豪」(KKロングセラーズ社)がアマゾン総合1位となり、4冊の続刊を重ねている。
ホープフル・モンスター http://hopefulmonster.jp/