白河桃子の恋愛サイエンスカフェ

ゲストは早稲田大学教授の森川友義さん。早稲田大学130年の歴史上初という「恋愛学」の講座を担当し、学生たちに大人気を博しています。「恋愛とは広義の意味で政治。男女の駆け引きであり、誰でも政治脳を駆使している」と森川さん。辛口のコメントは胸にぐさりと突き刺さるけれど、頭を政治脳に切り替えて、恋愛と結婚を見てみませんか。新たな発見があるはずです。

第4回 今後の日本の結婚や恋愛の行方

森川先生との対談を終えて
ぜひ高校生からの恋愛学も!

 男性には子供の頃から「恋愛コミュニケーション教育を」そして女性には「職業教育」を・・・というのが白河の持論です。

 「恋愛教育」は日本では必要だと思います。なぜなら「恋愛経験がないのに、婚活中」というペーパードライバーのような方たちが30代にも多く、苦労している姿をたくさん見ているから。

 そして、恋愛は経験値・・・それも男性は経験値が高い方が結婚確率が高い。実は女性はそうでもなく、今未婚市場にいるのは「恋愛経験の高い女性と恋愛経験の低い男性」ということです。
 やはり早くから恋愛市場に参入するためにも「恋愛コミュニケーション」はどこかで誰かが教えてほしい・・・そう思っていたところ、それを実践されていたのが森川先生です。

 そして女性には「職業教育」が必要です。キャリアを目指す女性にも、目指さない女性にも働いてお金を稼いでいくことはこれからは必須です。男性の年収が下がって、1人の働きでは一家を養えない時代に突入しているからです。養ってくれる男性を探していると、どんどん結婚が遅くなり、そのまま未婚・・・ということも。
 結婚、出産を乗り越えて女性が楽しく働き続けられること・・・それが未来の日本を明るくすると思います。

 そんな教育を実践しているのが中高一貫校の品川女子学院。品川女子の掲げる「28プロジェクト」は「28歳(結婚や出産を考える女性たちのターニングポイント年齢)を超えても女性が働き続けられる」ことを目指しています。

 やっぱり早いうちから「一生働ける仕事」を考えるに越したことはない。  女性のキャリア教育はすでに品女という良いお手本があるので、森川先生にはぜひ大学生の「恋愛教育」に続き、「高校生からの恋愛学」をやっていただきたいです。
 なぜなら日本の家庭で学べないものが恋愛だから。

 フランスの取材では、どこの家に行っても子供は8時に寝ていて驚きました。それからは父親と母親ではなく男女の時間なのです。
 日本の家庭には「パパとママ」はいても「男と女」はいない。欧米では家庭や学校で自然に学べるものが「男女の仲」なのですが、日本では学校が教えないといけないのかもしれません。





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白河桃子
ジャーナリスト&
ライター

家族社会学会会員。慶應義塾大学文学部卒業後、大手商社に入社。外資系証券会社を経てジャーナリスト、ライターとして活躍。「プレジデント」「日経ビジネスオンライン」、「婦人公論」など多数の女性誌に執筆。女性の年代別ライフスタイル、未婚晩婚、少子化などに関するインタビューがテーマ。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の『「婚活」時代』は19万部のヒットに。著書に『キャリモテの時代』ほか、最新著書に『セレブ妻になれる人、なれない人』がある。
ブログ:http://www.diamondblog.jp/touko_shirakawa/



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森川友義
早稲田大学国際教養学部 教授

早稲田大学政治経済学部政治学科卒、ボストン大学政治学部修士号、オレゴン大学政治学部博士号取得。国連開発計画(UNDP)、国際農業開発基金(IFAD)など国連専門機関に10年勤務。アイダホ州ルイス・クラーク大学助教授、オレゴン大学客員准教授などを経て、現職。専門分野は進化政治学、国際関係論、日本政治。2008年より早稲田大学にて「恋愛学入門」を開講。恋愛学に関する主な著書に『いますぐカレと結婚!』(講談社)、『なぜ日本にはいい男がいないのか21の理由』(ディスカヴァー21)などがある。
公式サイト http://www.justmystage.com/home/tmorikawa/