匿名希望さん 男性 37歳
久々の、解答欄が荒れる話題がきましたね。笑
個人的には「どっちでもいいんじゃ」と思います。もともと「男性が奢る」が当たり前だったのは、「男が働き女が家を守る」という家父長制の時代の習慣が形骸化して残ったものです。「ごちそうしてくれるなんて、大事にされてる証拠」というメンタリティがそのまま代々受け継がれているわけですね。現代は男女ともに働くのが当たり前ですから、「おごらないからといって大事にしてないわけじゃない。むしろ相手の稼ぎを尊重して敬意を払っている」というのも成り立ちます。
いつもこの、奢り割り勘論争の解答欄を見ていると、アラフォー世代へと年齢が上がるにつれて「ごちそうしない男」への抵抗&嫌悪感が強烈になっていくのが露骨に分かります。やっぱりバブルの余韻がまだあって豊かだったころの女性には「自分に財布を出させるなんて恥ずかしい男だ」みたいな認識が色濃くあるようです。でも、多くがアラフォー世代であることを考えれば、「この人たちのアドバイスに従っていたら行き遅れるのでは……」という危機感もありますよね。
最近は、理想よりも現実みたいな認識をする人も多くなってきていますので、「素性もよく知らない相手におごりを期待するなんて……」みたいな人が増えてきていると思います。面会でも、年齢層が低くなるにしたがって「私も払います」が如実に多いです。
30代前半くらいの女性からは、下手に「おごります」というと、逆に複雑な表情をされることもあります。「私も働いてますので……」と言われてしまったこともありました。
そんなわけで、奢るか割り勘かについては正解がないので、男性としても非常に悩ましいところです。ぶっちゃけお茶代なんてどんなに贅沢したって大した額ではないわけですから、どっちが出したって別にいいと思います。
「気になる女子には多めに払う」は、これはちょっとあるかもですね。僕も、たとえばディナーで7千円とかの場合は、5千円を出します。
ちなみに、上記で書いたような家父長制のなごりゆえに「奢るのは男らしさの誇示」と捉えている男性もいます。つまり、引き換えに「女らしさ」を求められているわけです。よく知らない男性に安易に奢らせたことにより、「そのあとホテルに誘われました」みたいな事態にもなりかねないリスクがあるわけですが、これは安易に奢らせる方にも少なからず問題があります。
そうしたリスクを避けるためにも、よく知らない相手には奢らせない、というのが賢い現代の女性なのかなと僕は思います。