白河桃子の恋愛サイエンスカフェ

ゲストは早稲田大学教授の森川友義さん。早稲田大学130年の歴史上初という「恋愛学」の講座を担当し、学生たちに大人気を博しています。「恋愛とは広義の意味で政治。男女の駆け引きであり、誰でも政治脳を駆使している」と森川さん。辛口のコメントは胸にぐさりと突き刺さるけれど、頭を政治脳に切り替えて、恋愛と結婚を見てみませんか。新たな発見があるはずです。

第3回 恋愛における3つの市場を知り、市場を制覇せよ!

白河さん それぞれの市場で求められている資質は違うのですか?

森川先生 女性の場合は恋愛=結婚と、結婚を視野に入れて考えるので、「年収」が一番大きな要素で、他に「優しさ」「包容力」「価値観の一致」と答える人が多いですね。男性の場合は3つの市場を分けていて、それぞれの市場で求める資質も異なります。「浮気市場」では「顔」「プロポーション」「色気」。「結婚市場」では「性格や人柄」など女性が求めているものとだいたい同じで、プラス「料理」と答えている。「恋愛市場」は「浮気市場」と「結婚市場」がミックスした内容で、性格的なものと見かけが混じっています。


「各市場における相手に求める条件」。早稲田大学「恋愛学入門」講座で男子学生に行ったアンケートより

白河さん 市場によって、モテる女性が種類が違うということですね。

森川先生 ですから、自分をどの市場で売りたいのか、その市場で求められている資質は何か、きちんと見極める必要があります。でないと、結婚したいのに、既婚者にもててばかりとか、わけのわからない話になってしまうので。

白河さん それはよくある事ですね(笑)。では、独身男性は何を求めて結婚するのでしょう。

森川先生 よく言われるのが「子ども」「飯」「セックス」ですね。一方、女性は「子ども」「ウエディングドレス、」「永久就職」といわれます。これを前提として考えると、女性が男性に求めるものは、結婚して初めて得られるものばかりですよね。ところが男性が女性に求めるものは、子ども以外は結婚する前に手に入れられるんです。

白河さん 昔と違って、今はそうですよね。

森川先生 しかも、好きになると尽くす女性も多くて、「これだけ尽くせばプロポーズしてくれるだろう」と思って、せっせと飯も与え、セックスも与えてしまう。そうすると男は図に乗る。結婚して初めて得られるものを先にもらってしまうので、それで安定して、プロポーズする意欲がなくなってしまうというのが、ひとつの風潮としてあると思います。

白河さん 男を図に乗らせず、プロポーズさせるには、どうすればいいのでしょう?

森川先生 小出しにする、幻想を与える、結婚して初めて本格的に与える、というのが正しい選択だと思いますが、いかがでございましょう(笑)。

白河さん 商品サンプルみたいなものをチラチラと見せるわけですね。

森川先生 その通り。相手を飢餓状態に置くわけです。男をじらす戦略は、銀座のホステスさんなどは上手ですね。とにかく与えすぎちゃいけない!「ハングリーマーケティング」というそうですよ、専門用語では。





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白河桃子
ジャーナリスト&
ライター

家族社会学会会員。慶應義塾大学文学部卒業後、大手商社に入社。外資系証券会社を経てジャーナリスト、ライターとして活躍。「プレジデント」「日経ビジネスオンライン」、「婦人公論」など多数の女性誌に執筆。女性の年代別ライフスタイル、未婚晩婚、少子化などに関するインタビューがテーマ。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の『「婚活」時代』は19万部のヒットに。著書に『キャリモテの時代』ほか、最新著書に『セレブ妻になれる人、なれない人』がある。
ブログ:http://www.diamondblog.jp/touko_shirakawa/



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森川友義
早稲田大学国際教養学部 教授

早稲田大学政治経済学部政治学科卒、ボストン大学政治学部修士号、オレゴン大学政治学部博士号取得。国連開発計画(UNDP)、国際農業開発基金(IFAD)など国連専門機関に10年勤務。アイダホ州ルイス・クラーク大学助教授、オレゴン大学客員准教授などを経て、現職。専門分野は進化政治学、国際関係論、日本政治。2008年より早稲田大学にて「恋愛学入門」を開講。恋愛学に関する主な著書に『いますぐカレと結婚!』(講談社)、『なぜ日本にはいい男がいないのか21の理由』(ディスカヴァー21)などがある。
公式サイト http://www.justmystage.com/home/tmorikawa/