恋するオトコのヒット法則

第3回:ひと手間かけたメールで“あなたのため”を伝えよう!

女性は“私のため”のひと手間に弱い!

さあ、前回までは女性に“私だけ”の特別感を感じてもらうためのメールの書き方について考えてきたわけだけど……。

正直、女性会員の意見を聞いて「いろいろ面倒くさいな」と思った男性は多いかもしれませんね。たかがメールのやりとりに、そんなに手間をかけられるほどヒマじゃないよ……って思った人もいるんじゃないでしょうか。

そうだね。でも、ちょっと考えてみてほしいんだ。1通のメールなんて、携帯ならたかだか6~7行だろう? 長文のメールはかえって嫌がられるから、スクロールせずに済むくらいの文字量がちょうどいいよね。


その中で、相手のプロフィールに目を通して、共感できる話題や気になった話題にひとつだけ触れてみる。たったそれだけのひと手間で“テンプレ感”がなくなって、女性は“私のプロフィールをきちんと読んでくれたんだ”と好感を抱くものですよ。

女性は、“お金”よりも“時間”に対価を求める傾向にあるからね。お金をかけた高価なプレゼントよりも、“私のために時間や手間をかけてくれた”というストーリーに対して、より特別感を感じるんだ。対して男性は、無駄な時間を使うくらいなら、お金を出してすぐに「何かをしてあげた」成果を残したほうがいいと考えてしまいがち。

お金を支払う/高価なものを買うことが男のプライドだと思っている男性はまだ多そうですね。でもそのせいで、男女の気持ちがすれ違ってしまうことって、よくあるんですよ。

僕も覚えがあるな。昔、付き合っていた女性との記念日に高級レストランに連れて行ったんだ。彼女は2000~3000円くらいのちょっとしたプレゼントをくれたんだけど、僕は2万円近くそのレストランで奢っていたから、それがプレゼントのつもりだったんだよ。ところが、「あなたは何もしてくれないのね」って、みるみる機嫌が悪くなっちゃって……。

花一輪でもいいから「君のために選んだよ」って渡せばよかったんですよ。男性にとっては“え、そんなこと?”と思うようなことでも、女性にとっては“私のことを考えて時間を割いてくれた”という事実が嬉しいんですから。

バブル景気の頃は、女性も「高級レストランで奢ってもらって当たり前」という意識だったけど、今は違う。男性の収入をあまり期待できない時代だからこそ、愛情表現に“お金より手間”を期待する感覚はむしろ高まっているかもしれないね。

そうですね。同じように女性へのメールにも、「私のことを考えてひと手間かけてくれた彼」という物語が必要なんですね。

男はそこを理解できずに、「必要なことは伝えているから、想いは伝わっているはず」と思ってしまうんだよ。でも男性だって、愛情表現はしているつもりなんだけどね。

たしかに! 私も学生の頃は、彼氏に対して「誕生日にサプライズのひとつもしてくれないなんて、気が利かない!」と怒ってましたからね。今思えば、悪いことしたかも(笑)。男女では感じ方が違うってことを、女性も少しわかっておくべきかもしれませんね(苦笑)。

ただ、ここで間違えてはいけないのが、「ひと手間かけること」が目的なのではなく、大切なのは相手を喜ばせたいと思う気持ちだよね。相手のことを気遣えば自然とひと手間かかるものだし、女性はそういうのを敏感に察知するからね。

女性は小さいころから相手に気を遣う/遣われる訓練を積んできていますからね。例えば女性が集まると「○○ちゃん、今日のピアスかわいい~!」とか、「そのネイル、どこでやってもらったの?」とか、よくお互いを褒めあいますよね。あれ、どうしてかわかりますか? 自分のこだわりやお気に入りなど、男性が気付いてくれないディテールに、女性同士だと気付いてもらえるから嬉しいんですよ。だから女子会は楽しいんです。

ふむ。男性は、女性が褒めてほしいと思っているポイントに気付いてあげられたら、それだけで恋愛に発展する可能性が高くなるかもしれないね。でもなあ、男って彼女の髪形が変わっても気付かなかったりするからなあ。なかなかハードルは高いよ……。

だいじょうぶ、女性と同じこまやかを男性に期待してませんから! それよりも、多少的外れでも“一生懸命私のことを見ようとしてくれている”ことに、女性はキュンとくるものですよ!

最後に、女性会員からのこんな声を紹介しておこうか。「こちらからの理想の条件に当てはまっていなくても、その理由や事情を説明してくれる人は安心できます」「“合わせるように努力します”など、前向きな姿勢を見せてくれれば好印象です」という意見があったよ。

結局のところ、“あなたは特別なんだ”という心からの気持ちと積極的な姿勢が、女性の心を動かすんですね。

ユーアーライト! 次回は、ここまで出てきたメールの心得を、僕がまとめて講義していくよ。

(編集:福田フクスケ、イラストレーター:ながれださわ)



プロフィール

ヨツモト先生
筑波大学大学院客員准教授。神奈川県横浜市生まれ。東京大学工学部化学工学科卒業。大手飲料メーカーを経て現在は大手広告代理店勤務。主たる専門領域は、消費心理・動向分析、地域ブランド開発、ワークショップファシリテーション。
ニシイ助手
大手広告代理店のマーケティング部門で、10〜20代の若年層を中心にしたプロジェクトメンバー。リサーチからプランニングまで幅広い商品開発やコミュニケーション戦略立案などを手掛ける。