恋するオトコのヒット法則

第3回:ひと手間かけたメールで“あなたのため”を伝えよう!

プロフがパンフレットなら、メールはプレゼン!

ガクガク、ブルブル……(頭から毛布をかぶってうずくまりながら)

あら、ヨツモト先生どうしちゃったんですか? この前バーで口説いた女の子に、実はコレもんのヤバい彼氏がいて、先生に殴り込みにきたとか?

違うよ!(苦笑)いやね、この前、昔つきあってた女性とFacebookで友達になったんだ。そしたら、その前につきあってた別の女性が、実は彼女と「共通の友達」だったことがわかってね。インターネットってこわいなあ、と……。

あらあら、世間は狭いですね。でも、悪いことばかりじゃありませんよ。国際結婚した私の友達は、もともとFacebookで知り合った人と、留学したとき実際に会ってみて意気投合、帰国後にSkypeでプロポーズされたんですって!

たしかに、インターネットのおかげで出会いの幅が広がったのは本当だね。でも、直接会う前にメールやチャットといった“文字のやりとり”だけで、恋愛や結婚に進展できるかどうか決まってしまうというのは、メール下手な人にとっては酷な話だよな。

前回は、プロフィールや自己紹介のコツについて考えましたが、せっかくプロフィールの第一印象で相手がメールをくれても、やりとりが盛り上がらなかったら「あ、この人とはナシだな…」と思っちゃいますもんね。

やりとりの回数や文章量が多くなるぶん、ボロも出やすいからね。逆に、ここで効果的にアピールすることができれば、「実際にお会いしましょう」というステップに進めるわけだ。

今回は、youbrideの女性会員の方に、実際に男性会員からもらったメールで好感を持ったメールと、嫌だなと思ったメールの特徴を、アンケートで回答してもらいました。すると、見事に裏表が一致するような意見が得られたんです。

まず、前提条件として<丁寧で礼儀正しい>ことは最低限のマナーだね。「“初めまして”“こんにちは”などの挨拶から入る」「“○○さん”と私の名前を書いてくれる」「はじめのうちは敬語で、丁寧な言葉遣いが使える」といった基本的なことを守れていないと、そこで試合終了だよ。

反対に、「挨拶の言葉がない」「誤字脱字が多い」「絵文字や顔文字が多くてチャラい」「最初からタメ口」など、<品がなくて馴れ馴れしい>メールも不評ですね。男性は親しみやすさをアピールしたつもりでも、女性は軽い人なんじゃないかと思ってしまうようですね。

また、「すぐにアドレス交換(直メ)をしたがる」「1~2通目のメールから、会うことを催促してくる」というのも不信感に繋がるようだね。体だけの関係を求めていると思われてしまうかもしれないね。

うーん、これは「ネットだから」と、婚活サイトを軽いノリで使ってしまっている男性が多いということですか?

いや、そんなことはないと思うよ。本気で結婚を目的にしている男性がほとんどだろう。ただ、一般論として男性は「まず恋愛をしてみて、気に入ったら結婚したい」と考える人が多い。それに対して婚活サイトを利用する女性の多くは、最初から結婚を見据えたうえで、「“この人なら結婚したい”と思える相手と恋愛したい」と考えているんだ。

一般的に男女では、恋愛・結婚の順序が逆なんですね。30~40代になると、その意識の差はさらに顕著。「まず付き合ってみてから…」というノリでメールをしてしまうと、男性はそのつもりがなくても女性から「軽い」と思われてしまうかもしれないので、、要注意! ただ、一方で女性も、“男性とは考え方が違うのだ”ということを知識として知っておく必要があるでしょうね。

そうだね。さらに他の意見としては「“さみしいので”など、相手に依存するような態度」「“断られると思いますが…”といった自虐的な姿勢」など、<後ろ向きでネガティブ>なことを書くと嫌われてしまうようだ。

それに対して「余裕や前向きさが感じられる」「明るくてユーモアがある」など、<前向きな明るさ>が好かれていますね。

前回のプロフィールでも、相手に“安心・安定”を与えるのが大切だったよね。ではここから、自分が相手と“共感・共有”できるポイントをアピールするためのメールの書き方を考えていくよ。

基本的には、前回と同じ「経済的価値観」「恋愛観・結婚観」「将来へのビジョン」の3つの“3合”をうまくメールで“共感・共有”できればいいんじゃないでしょうか。

そうだね。ただ、メールがプロフィールと違うのは、不特定多数へのアピールではなく、特定のひとりに向けたメッセージだということ。プロフィールが企業パンフレットだとすれば、メールはまさにクライアントへのプレゼンなんだ。 次回はメールのやりとりを通して、どうやって相手との“共感・共有”を引き出していくか、具体的なポイントを考えていこう。

(編集:福田フクスケ、イラストレーター:ながれださわ)



プロフィール

ヨツモト先生
筑波大学大学院客員准教授。神奈川県横浜市生まれ。東京大学工学部化学工学科卒業。大手飲料メーカーを経て現在は大手広告代理店勤務。主たる専門領域は、消費心理・動向分析、地域ブランド開発、ワークショップファシリテーション。
ニシイ助手
大手広告代理店のマーケティング部門で、10〜20代の若年層を中心にしたプロジェクトメンバー。リサーチからプランニングまで幅広い商品開発やコミュニケーション戦略立案などを手掛ける。