恋するオトコのヒット法則

第2回:結婚条件は“3高”から“3合”の時代へ!

自分をプレゼンするということ


プレゼンテーション[presentation]を辞書で引くと、「見せること」「提示」「披露」などと説明されている。
間違っちゃいないけど、ちょっと無味乾燥かなぁ。
プレゼンテーションの語源を辿ると、実はプレゼントに行きつく。
つまり、相手に喜んでもらうために何かを提示するというのが理想のプレゼンなのである。

その逆に悪いプレゼンとは、相手のことを考慮しないで自分の好き放題に語ってしまうこと。
いくら雄弁でも、相手を思いやる気持ちがこもっていなければ、気持ちは伝わらない。

従って自分のプロフィールも、誰か好きな女性を思い浮かべながら思案すると良いだろう。
元カノでもいいし、告白できなかった憧れの女性でもいい。それだけで、プロフィールの質が劇的に変わるはずだ。
何故なら人の心理には互恵性のルールがあり、貴方が好きな相手は自然と貴方のことも好きになるものだから。
好きな人をイメージして生まれた自己紹介プロフィールは、女ゴゴロを動かす力が自然と宿るものなのだよ。

■プロフィールの掟■
そのうえで、今回の分析から浮かび上がった、女ゴコロに刺さる「プロフィール作成の5つの掟」を参考にするといいだろう。

①語りかける文体
相手の目を見つめながら語りかける自分をイメージしながら、自然に出てくる言葉を大切にしよう。
モテようとして無理に恰好をつけたい気持ちもわかるが、裏返すとそれは自分に自信が無い証拠。自然体でいることが、結局、女性を安心させることになる。

②包容力をさりげなくアピール
一般的に女性は男性よりも相手に合わせようとする同調性が強く、なかなかNOと言えない人が多い。だからこそ、最初からガンガンと迫ってくる強引な男性は遠慮したいというのが、女性の本音だ。
むしろ、女性の気持ちを大きな心で受け止めて、愚痴の一つや二つ、いや、百や二百を嫌な顔をせずに聞いてあげるくらいの包容力のある男性を、ストレスフルな現代女性は望んでいる。
ただし将来もしも二人が親密になれば、むしろガンガンと男性にリードしてほしいと思うのだから、女ゴコロは難しい。受け身からリードへ転換のタイミングを見極められるようになれば、立派なプレイボーイだな(笑)。

③譲れない要望点を明示
女性に人気のプロフィールには「これだけは譲れない」という要望点が織り込まれている点にも注目したい。もちろん要望が多すぎる、厳しすぎるとか、「○○はダメ」的な物言いは高圧的と受け止められて逆効果だが、適度な要望は真面目で誠実な人柄を連想させてむしろ好感を持たれるようだ。
特に「一緒に○○して欲しい」という要望は、付き合った後のことをイメージしやすいので非常に有効。さりげない巧みな自己アピールの戦術として、未来志向の要望を積極的に活用してみてはどうだろうか。

④NO自虐
お笑いの世界で自虐ネタは定番だが、婚活の場では基本的にNGだ。親しくなれば「本当はそんなことないでしょ(笑)」と女性が突っ込んで会話も弾むが、よく知らない相手に対しては黙るしかない。加えて「この人、イタイ」とドン引きされるのがオチだ。 謙遜と自虐は、似ているようで大違い。コミュニケーションに謙虚は潤滑材だが、自虐は自爆テロと心得えられたい。

⑤お金観・恋愛観・将来観を語ろう
そして最後が、「お金の使い方・恋愛観・将来の暮らし方」を簡潔に表明すること。この3点に関して、女性はある程度一致していることを最重視していると言っても大袈裟ではない。
バブル経済のころは「3高」、その後の不況期には「3低」が付き合う男性に求める条件だったが、いずれにしろ女性から男性への一方的な通牒。ところが今は、二人の価値観の合致を求めているのだから、女性の当事者意識が強まったという意味で好ましい変化なのかもしれない。

さて、女性に受け入れてもらうために、君ならどうする?女性受けしそうな脚色をするのかい?

答えはNO。自分の気持ちを偽る必要は全くない。

お読みの男性諸君に尋ねる。あなたは変人や変態ですか?多くの人は「いいえ、普通です」と答えるだろう。
そう、ほとんどの人は普通の人だし、同時代の普通の人同士はだいたい似た価値観を共通している。
だから自分の価値観を正直に表現すれば、あなたと同じ普通の女性がきっと共感してくれるはずだ。臆してはいけません!

■最後に■
自己紹介プロフィールは未来の彼女、もしかしてお嫁さんへの最初のラブレター。
以上のツボは押さえつつも、ニコニコしながら肩の力を抜いて書こう! 君がニコニコして書けば、きっとそれを読んだ誰かさんもニコニコしてくれるものなのだよ。

(編集:福田フクスケ、イラストレーター:ながれださわ)



プロフィール

ヨツモト先生
筑波大学大学院客員准教授。神奈川県横浜市生まれ。東京大学工学部化学工学科卒業。大手飲料メーカーを経て現在は大手広告代理店勤務。主たる専門領域は、消費心理・動向分析、地域ブランド開発、ワークショップファシリテーション。
ニシイ助手
大手広告代理店のマーケティング部門で、10〜20代の若年層を中心にしたプロジェクトメンバー。リサーチからプランニングまで幅広い商品開発やコミュニケーション戦略立案などを手掛ける。