恋するオトコのヒット法則

第2回:結婚条件は“3高”から“3合”の時代へ!

“共感・共有”がパートナー探しのカギ!

ぐもももも……。すぺぺぺぺ……。ふしゅるるるるる~…。

…ニ、ニッシー? どこから出てる音なのかわからないけど大丈夫かい? …変身? 変身するの?

いえいえ、違うんですよ! 前回までの記事を読んだ男性から、「女は結局、お金で男を選ぶのか…。シビアだよなあ……」と言われて、憤慨してるんですよ! ふしゅるるるる~…。

うん、その音こわいからやめようか。その男性は、「女性は、経済的価値観が同じ(近い)男性を求めている」ということについて、少し勘違いをしているみたいだね。たしかにVol.01では、youbride会員へのアンケートから、女性が交際相手を選ぶ条件として、「経済的価値観」「恋愛観・結婚観」「将来へのビジョン」の3つを重視していることがわかった。つまり、結婚したその先の“安心”や“安定”を求めているというわけだ。そのため、女性は男性よりも、交際相手に明確で厳格な条件を設定しているのは事実だろうね。

でも、「経済的価値観」というのは、決して「収入が高い男のほうがいい」という単純な話ではないのに……。

そうだね。そのことを証明するために、次のアンケート結果を見てみようか。図2は、Vol.01で挙げた「交際相手を選ぶ条件」の10項目について、「これが同じ(似ている)だととくに嬉しい」と思う優先度の高い項目を3つ挙げてもらった結果だよ。


女性の場合、「3.経済的価値観」、「8.恋愛観・結婚観」が高いのはわかるとして…。「1.趣味や余暇の過ごし方」、「6.食べ物や料理の好み」もそれと匹敵するくらい高くなっていますね。

それに対して次は、10項目のうち、「これが合わないとお付き合いはしたくない」と思う項目を3つ挙げてもらったアンケート結果(図3)だ。

これまで目立たなかった「5.性的な嗜好や相性」が、「8.結婚観」に次いで高いです!




そうなんだ。興味深いのは、いずれにおいても「4.ファッションの好みやセンス」「7.容姿やスタイルの好み」といった自分の主観的な好みについては割合が低いということ。

それに対して、「1.趣味や余暇の過ごし方」や「6.食べ物や料理の好み」また「5.性的な相性」も……いずれもお付き合いにおいてパートナーと価値観を共有するものですよね!

そう、それともうひとつ。Vol.02では、人気のある男性会員のプロフィールの傾向の1つに、プロフィールに「一緒に●●してほしい」などの記載がある、つまり体験の共有を望む男性が多かったことを忘れちゃいけない。

つまり女性は「共感・共有を共にできるパートナー」をより強く求めているんですね。

うん、そう考えると、結婚条件に求める「経済的価値観」の正体も徐々にわかってくるよ。最近の若い人は、全般的にお金を使わない節約傾向にあるんだけど、自分がこだわりたいところにはお金をかけるという「メリハリ志向」が強いんだ。

服はユニクロやH&M、FOREVER21で安く済ませているのに、趣味の本やCDに月何万円も使っていたり。食費は1日数百円で慎ましく自炊しているのに、ヴィンテージものの洋服に平気で何十万円も注ぎ込んだり……。人によってこだわりたいポイントは全然違いますね。

そんなこだわりポイントがパートナーと合わなかったら、お金の使い方が変わってしまうよね。つまり、彼女たちが結婚条件に求めている「経済的価値観」とは、ここにはお金をかけたい/かけたくないというこだわり(=価値観)をパートナーと共有できるかどうか、なんだ。

昔は結婚相手に“3高”(高学歴・高収入・高身長)を求める時代もあったけど、今はそもそも正社員で安定した収入の男性を見つけること自体が難しい時代。そこで婚活市場においては、人柄や仕事、経済状況が“安心・安定”していることと、自分と相手の価値観を“共感・共有”できることが優先されはじめているんですね。

その中でも、特に「経済的価値観」「恋愛観・結婚観」「将来へのビジョン」の3つが自分の考えと合っていることが、結婚相手の必須条件になっているんだな。現代は、“3高”の時代から、いわば“3合”の時代になったと言えそうだね!

いま、日本では交際相手のいない人が男性で6割、女性で5割と言われています。ひょっとしたら、自分の考えや価値観を相手に受け入れてもらえるだろうか……と遠慮したり、臆病になっているのかもしれませんね。

お付き合いや結婚の相手を真剣に見つけたいのなら、相手の知りたがっている“3合”をきちんと自分の言葉で語れるようにならなきゃ! そんなこともできずに、結婚を見据えた信頼関係なんて築けないよ。次回は、勇気を出して自分の価値観をプレゼンするための心構えについて、僕が講義しよう。

(編集:福田フクスケ、イラストレーター:ながれださわ)



プロフィール

ヨツモト先生
筑波大学大学院客員准教授。神奈川県横浜市生まれ。東京大学工学部化学工学科卒業。大手飲料メーカーを経て現在は大手広告代理店勤務。主たる専門領域は、消費心理・動向分析、地域ブランド開発、ワークショップファシリテーション。
ニシイ助手
大手広告代理店のマーケティング部門で、10〜20代の若年層を中心にしたプロジェクトメンバー。リサーチからプランニングまで幅広い商品開発やコミュニケーション戦略立案などを手掛ける。